公開 2016 年 05 月 23 日
Kritaの開発資金について
このkickstarterを行っているのはKritaの開発資金を集めるためです。言うまでもないことかもしれませんが、実際に開発資金を集める活動を行うフリーソフトウェアプロジェクトというのはまだ珍しいものです。我々の母体プロジェクトであるKDEは資金募集を行っていますが、それは開発者ミーティングを可能にしたり、インフラ(例えばこのKritaのウェブサイトなど)の資金のためであり、KDEは開発者にお金を出すことはしていません。他のプロジェクトもそうした試みはしていなかったり、個々の開発者にまかせていたりします。その一方で、Blenderのように、開発資金集めにおいて多くの経験を持つプロジェクトもあります。
我々はBlenderから学んでいて、長年資金を集めた開発を行っています。最初の資金募集ではLukas Tvrdyが数か月フルタイムで開発できるように資金を集めました。この資金による開発によって、Kritaは遅くバグの多い状態から日々の作業で使えるソフトへと飛躍的な進歩を遂げることができました。
2013年以来、Krita財団はDmitry KazakovがフルタイムでKritaの開発を行えるよう支援しています。少し自慢していいのなら、Blenderといったプロジェクトに比べるとはるかに小さなプロジェクトである我々がこうした支援ができる、というのはとても素晴らしい成果です。この支援の結果は明らかでしょう。毎回のリリースは、過去のリリースを時代遅れに見せるほど進化しています。2015年からは、Krita財団は私、Boudewijn Remptにも支援を行って、週に3日Kritaの作業を行えるようにしています。残りの3日間は別の仕事をしています。まだローンを払うのに十分なお金はKritaから得られていません。
では、Krita財団の収入と支出を見てみましょう。
収入:
去年はさらに特別な一回限りの寄付が合わせて20000ユーロありました。そのうちの一つはQt5への移植を指定したものでした。
合わせると、年間で約60000ユーロの収入になりました。企業スポンサーがついていないフリーソフトプロジェクトにしては悪くないと思います!活動に必要なお金のことを考えなければ悪くないと思います!
さて、次はお金を使うことについてです!
つまり、合わせると大体支出は… 57,500ユーロになります。
言い換えると、Mr. Micawber の言葉によれば我々は幸福なはずです!「年収が20ポンドで年間の支出が19ポンド6ペンスなら幸福だ。年収が20ポンドで、支出が20ポンドと6ペンスなら、悲惨な結果と言えるだろう。」
とはいっても余裕は少なく、まだまだ成長の余地があります!そして、Kritaに関する私の個人的なゴールは変わりません。これからの1,2年で、収入と支出を二倍にしたいと願ってます。
新しいダウンロードとリリース情報をお知らせします。セールや期間限定といったゴミ情報は一切送りません。素敵なものだけをお届けします!