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KritaプロジェクトはKDE LinuxデスクトップがPhotoshopやGIMPの代用品として生み出したKImageShopから始まりました。2010年までのKritaの開発ロードマップは基本的に「とにかくPhotoshopが出来ることを出来るようにしよう。GIMPが出来ることを出来るようにしよう。Cinepaintが出来ることも忘れちゃいけない」といった感じでした―いえ、もちろん多少誇張はありますがね。2010年にKritaコミュニティは腰を落ち着けて議論を行い、その開発ビジョンを定義しました:Kritaは画像を0から作りたい人たちのためのアプリケーションになろう。写真加工は脇に追いやられ、マットペイントに関する時以外は重要性を失いました。

これで前置きは十分でしょう!2年後にはKritaはとてもいいイラスト制作アプリケーションになっていました。2012年からKritaはただ趣味として絵を描く人たちのことも忘れないようにしつつ、プロの使用にも耐えるよう機能及びワークフロー、パフォーマンス、互換性の強化に注力しました。

我々開発は自分がやりたいことは常に分かっています。そして我々はいつもコミュニティから自分たちが我々にやって欲しいと思っていることは分かっているのかと聞かれてきました。我々がやってこなかったこと、それはKritaを今年、来年、再来年とどうしていきたいかの詳しい概要を書き出すということでした。

もちろん、現実は計画通りにはいかないものです。KO GmbHは顧客が足りずに倒産してしまい、かつSteam版Kritaを開発していたのもそのKO GmbHでした。KritaメンテナはKritaの開発をするためのお金を確保するため副業をやらねばらならなくなり、体調を崩す羽目になりました。悪いことは起き、そしてしばしば悪いことは連続するようです。ですがそれで我々のやりたいこと、計画に悪影響が出るということは実際ありませんでした。単に今まで計画というものを書き出してこなかっただけなのです…

さて、本題です。我々はKritaを今どうしたいか、そして来年、再来年とさらにどうしていきたいかです。

2016

もちろん、2016年はもう終わりました。ですが2016年に向けてはKrita 2.9台最後のリリースと、最初のバージョンの3台のリリースを計画していました。アニメーションに対応した最初のバージョンのリリースを意図しており、事実それはKrita 3.0としてリリースされました。これはKritaの開発プラットフォームの新バージョンへの移行でもあり、その作業は膨大なものでした。Qt6がまだ遠い未来であることを祈りましょう!

またKrita 2.9時代に行っていた月毎のリリースへと戻りたいとも考えていましたが、個人的事情によりそれはできませんでした。ここから得た教訓は、全てのバイナリのリリースと全てのプラットフォームへのビルドを作成する役割をKritaのメンテナがやるべきではないということです。

また我々の行った3回分のKickstarterに関連する殆どの機能を実装、リリースしました。

またKrita画集2016もリリースしましたが、全然売れず、Krita財団に大きな損失を残すことになりました。関心のあるアーティストに貢献してもらったという観点に於いては大きな成功ではあったでしょう!

2017

2017年はKritaにとって開発開始から19年目に当たります。2017年は大きな挫折の年となりました。我々は税務監査に多くの時間と労力を浪費することになり、また我々の財務状況に深刻な影響が残りました。すなわち、我々の年収の3分の1をこれで失うことになりました。今年度の計画は以下を計画しており、現状も変更はありません:

  • 残りのKickstarterでの開発目標となっている機能を全て完成させる:
    • 自動塗り分けブラシ
    • 合成ブラシ
    • パレットマネージャ
    • 参照画像ドッキングパネルまたはツール
    • SVGベクターレイヤーとベクターツール
    • テキストツール
    • Pythonスクリプト機能
    • SVGのインポート及びエクスポート
  • Pythonスクリプト機能及びSVGへの対応とテキストツールの改良を行ったKrita 4.0のリリース
  • Krita 3台のバグ修正及び新機能の実装を行った更なる新バージョンの継続的リリース
  • 漫画Pepper and Carrotをオープンカルチャープロジェクトとしてリリースす
  • 2018年度の開発資金を調達するための新たな募金キャンペーンを開催する
  • Intel及びAMDの新CPUの使用時のマルチコアパフォーマンスの向上についての開発:特に描画、アニメーション出力及び保存時
  • タッチ描画機能の復旧
  • タッチ用ユーザーインターフェースの何らかの形での復旧
  • Android・iOS・ChromeOS、NaCl(Google Native Client)等の他プラットフォームへの移植に関する調査
  • アプリケーションのバックグラウンドでの保存の改良:すなわち、自動保存時に起こるフリーズをなくす

もちろん「計画中の」開発というのはどの年でも実際にやったことの一部でしかありません。2017年も、Kritaの開発に参加し、Kritaをもっと良くしたいと開発外から参加してくれた人たちによって開発された予定外の素晴らしい機能が実装されています:Jospinによる数値入力欄への簡易関数機能の実装、Eugeneによるヒストグラムの改良、及びAllanによる自動修復ツールの実装、エアブラシエンジンの大幅改善などです。そしてGoogle Summer of Codeプロジェクトに関する項目もこのロードマップからは外れています。

ロードマップはあくまでも大まかな予定に過ぎません。大切なのはどの年でも、前進することなのです。

さて、2014年から、そしてKickstarterキャンペーンのおかげもあり、Kritaはまだ実装されておらず、どうしても必要となる重要な機能の獲得に邁進してきました。Kritaに必要と思われる機能はまだ残っています―例えば、G’Micプラグインのより完全な統合や、不可逆的なファイルフォーマットに保存する際の警告の改良、保存時の作業を妨げるUIの改善などです。これらは全て現在の4.0プリアルファ開発版で開発中、あるいは既に開発が終わって実装が行われています。

2017年の目標は、現在計画中の全機能を完成させ、Krita 4.0をリリースすることです

2018

2018年ですが、実のところ―ええ、悩んでいます。パフォーマンス改善に関する開発はこれまで沢山やってきており、2017年においても数ヶ月を動作のマルチコア化の進展に費やしています。ですが、正直なところを言ってしまうと、現状、「ラグ」が酷いという場合は、ローカルの設定ミス/システムの問題か、描点間隔の狭すぎるブラシを性能が足りないPCで使っているからかのどちらかが原因だと思います。通常の用途についてならパフォーマンスは全て問題ないはずです。

プラットフォームについての開発ですか?LinuxプラットフォームでのWaylandに関する諸々はおそらく来年に持ち越せるでしょう。

  • macOSについてはより多くの時間を割くつもりです。まあKritaが必要としているテクノロジー、例えばOpenGLなどへのAppleのサポートは酷いものですが。

2018年に本当に注力すべきものは以下2つでしょう

  • 諸機能の洗練
  • 安定性の向上

我々は今まで3年間をKritaに素晴らしい新機能を追加することに費やしてきました。同時に数千のバグを直してきましたが、しかしまだ全部は直していません。SVGベクターへの対応と新たな改良版テキストツール、及びスクリプト機能を備えたKrita 4.0をリリースした後は、コード深くまで調査を行い、全プラットフォームで全ての使えるツールを使ってその深くに埋もれたバグを探し出すべき時でしょう。また既存の機能についてもより洗練させて行きたいと思っています:つまり避けがたいバグとワークフローを対象にして開発を行います。

今の懸念事項はこのような開発目標でお金は集まるのかということです:少なくとも2人のフルタイム開発者を(時給16ユーロで)働かせるにはかなりの量の資金が必要になります。今回新機能追加はないでしょう―ええ、本当に大きな機能の追加予定はありません。ですがこの地固めは大切です!

2018年度の目標:バグを可能な限り0に近づける

2019

そろそろブラシエンジンに新機能追加をするべき時でしょう。もちろん、昨年もDmitryは空いた時間でクイックブラシを実装しました。クイックブラシを使えば塗りつぶしを非常に早く行えます。ですが、今度は既存のものにとらわれず、Lukášがブラシエンジンの改良に取り組んだ2010年から手を付けていないようなことをやるべき時です。楽しい年になるでしょう!