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Kritaの2018年の振り返りと2019年の展望

前の投稿 | 2018年12月29日 土曜日 | 読了時間: 5 分 | 次の投稿

去年の最後には2017年を振り返り、2018の展望を行いました。今年も振り返りと展望の時です!全体として、2018年は2017年よりKritaにとってよい一年でした。いくつかのマイルストーンを達成しました!

私たちは **Krita 4.0**をリリースしました。Pythonスクリプティング機能に、新しい、ただ悲しいことにまだ力不足なテキストツールに、ベクターグラフィックのODGからSVGへの切り替えに加えて様々な新機能が追加されました

そして、 4.0.14.0.24.0.34.0.44.1.0 (新しい参照画像ツール、セッション管理など)、4.1.14.1.34.1.5そして4.1.7をリリースしました。つまり、1年に10リリースをしました。大体毎月のリリースというゴールに近づいています。チームはこの状態に満足しているか?というと…そうでもないのです…Google Summer of Codeの学生の成果をすべて含んだ4.2.0を今年中にリリースしたいと思っていました。残念ながら、まだ必須な一部分が未完成で、大きな画像で不安定になっています。その一方で、Gitのマスターブランチには新しいコードがたまってきています。何が入っているのか忘れる危険があるのでリリースノートの準備をはじめました

Google Summer of Codeといえば... 2018年はKDEを親グループとして参加しました。3人の学生が参加し、全員プロジェクトを達成しました。コードはすべてマージ済みです。修正はまだ必要ですが。とにかくよい一年でした。

2019年にもGoogle Summer of Codeがあります。KDEが来年も参加するか不確定要素もありますが、既に学生が作業するプロジェクトのアイデアを出しています。挑戦的なものです。ご覧ください!学生で興味のある方は、開発コミュニティに顔を出して見てください!

また今年も資金集めキャンペーンが成功しました。今回はKickstarterを使用しなかったのでキャンペーンへのトラフィックを集めるのが大変でした。その一方で、Kickstarterの取り分がないので、実際の額は2016年のキャンペーンと同程度になりました。およそ7-8か月分の開発資金が集まりました!

コミュニティも大きく成長しました。Kritaは一年に約200万ダウンロードされています。これは公式サイトからのダウンロードの記録です。Windowsストアも、復活したSteamスコアも、コミュニティ主導のflatpakも、WindowsのダウンロードサイトもLinuxディストリビューションもより最新のものが配信されるようになっています。

Kritaのコアチームは、ユーザーとの触れ合いを愛していますが、そうすることが正直にいうと難しくなってきています。半ダースの人数ですし、コードの作業もしたいのです!だから新しい質問サイトを作りました。Kritaのコミュニティのユーザー同士の助け合いが起きてほしいと願っていますが、まだそこまでにはなっていません。

というわけで、2018年はKritaにとってよい一年でした!2019年はどうなるでしょう?

もちろん、新しいリリースがあります。Krita 4.2に向けて作業を熱心に続けています。また、デイリービルドには新しい機能も既に入っています。2つのスペシャルなプロジェクトも進行中です。

Intelと共同でHDRペイントのサポートを準備中です。先駆けとなる仕事です。技術は最新で、サポートするハードウェアも珍しく、OSはWindows 10だけがサポートしています。(Linux/X11のグラフィックドライバー開発も進んでいますが)ひとまずコンセプトとして動くようにしたのですが、ワイドガマットの1000nitモニタでのペイント感触は魔法のようです!またHDRビジュアルのサポートをQt自体の一部になるようにしたいと思っています。他のアプリケーションでも使用できるようにしたいのです。そうすれば、ハードウェアの普及も進み、OSサポートも改善するでしょう。

もう一つのプロジェクトは、2018年にも長い時間を投入しつつ未完成のリソースシステムのリライトです。リソースは、ブラシ先端、プリセット、パターン、グラデーションといったものです。KImageShopが開発を開始した20年前には、ディスクは小さく、メモリは制限され、1024x768画像すら巨大に思える時でした。パターンやブラシも小さいもので、数も少なかったのです。

今ではリソースは巨大化し、数も増え続けています。リソースを扱うコードは絡まってチューインガムで固められた糸のようになってしまいました。新しいシステムデザインを2017年に開始し、2018年に実装を開始しました。まだ実装作業は続いています。新しいシステムはよりメモリにやさしく、起動時間を短縮し、信頼できるものになるはずです。少なくとも、それが狙いです。

そして、バグ修正も行い、パフォーマンスを改善しリリースを行っていきます!

また、2019年はKritaの20周年になります!