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Krita 3.0プレアルファ版第1弾リリース!

前の投稿 | 2016年1月17日 日曜日 | 読了時間: 12 分 | 次の投稿

**※3.0アルファ第2版がリリースされています。****こちら**をご覧ください。

1年以上の開発期間を経て、我々は遂に実際に皆さんのPCで試せるKrita 3.0のプレアルファ版を発表します!さてKrita 3.0プレアルファ版とはどのようなものなのでしょうか?これはQt5への移植、アニメーション製作機能、高速プレビュー機能、そしてその他いくつかの新機能を実装した皆さんのPCでも使えるパッケージです!全てが上手くいき、そして安定したと我々が判断したら我々はKrita 3.1をリリースし、そしてKickstarterの追加目標を全て実装するまで新しいバージョンのリリースを続行します。ですから一つ覚えておいてほしいのは、Krita 3.0は実験版であるということです。

この「リリース」には最新版のアニメーション製作機能及びパフォーマンス向上のための高速プレビュー機能、それに加えてKickstarterでの追加目標のいくつかもすでに利用可能となっています。またKritaが動いているコアテクノロジーにも大きなアップグレードがありました。Qt4からQt5への移植です。移植作業の方はあんまり楽しいものではありませんでしたが、これはKritaのコードをこれからも健全に保ってゆくために必要なことなのです!何が来ようと我々には大丈夫です!

Kiki_Krita_86

Qt5への移植はKritaのタブレット及び表示に関するコードが完全に書き換えられたことを意味しています。これとアニメーション製作、高速プレビューモード機能が重なったことでKritaは非常に不安定になっています。つまり、皆さんにもテスターになってもらって私たちのバグ修正をお手伝いしてもらいたいのです!

もう一つのプロジェクトとしてKritaのWindows、OSX、Linuxでのビルドシステムをアップデートしました。我々はKrita 3.0で遂にOSX、Windows、Linux全てでのサポートを実現するつもりです。そしてその目標に向け、我々は遂にもっと早いMacを手に入れました。(訳注:前までKritaの開発はOSXのPCをMac Mini一台しかもっていなかった)

このシステムによって得られた素晴らしいことの一つとして、我々はこれら3つのOS全てに対してポータブル版を提供できるようになったということがあります。我々はLinux向けにはAppImages、OSX向けにはDMG、Windows 64ビット版にはポータブルZIP版を提供します。申し訳ありませんがWindows 32ビット版へのビルドはまだです…

krita3-prealpha

ダウンロード案内

Windows

ZIPファイルをダウンロードし、そのZIPファイルをKritaを置いておきたいところへ解凍してください。

まずMicrosoft’s Visual Studio runtimeをインストールするためにこのZIPファイルに入っているvcredist_x64.exeを動かしてください。

そうしたらこれもこのZIPファイルに入っているショートカットKritaをダブルクリックしてください。

Windows版での注意すべき事項:

OSX

DMGファイルをダウンロードして開いてください。そうしたらkrita app bundleをアプリケーションフォルダ(Applications folder)かそれともどこか自分がいいと思った場所にドラッグしてください。そうしたらダブルクリックしてKritaを起動してください。

OSXでの注意すべき事項:

Linux

Linuxのビルドには今回からAppimagesを使用することとしました!Appimagesは完全に独立したディストリビューションです。AppImageを使用するにはこれをダウンロードして、ターミナルかファイルマネージャのファイルプロパティダイアログを使ってこれを実行可能にしてください。もう一つの変更点として設定とリソースが今回からは.kdeや.kde4ではなくユーザーホームフォルダ(user home folder)内の.config/krita.org/kritarcと.local/share/krita.org/に保存されるようになりました。

Linuxでの既知の事項:

さてこの次は?

第2・第3弾…とアルファ版を提供します!我々はバグの修正及び機能の実装を続け、さらなるリリースを行っていきます!現時点では毎週のアップデートを目標にしています。Krita 3.0は前回のKickstarterでの全機能が実装されるわけではないことにご注意ください。我々はまだ残りの追加目標の実装に向けての道の途上にあります。ですがこのリリースによりその一部を体験することが可能になったのです…

変更ログ

アニメーションベータ版より全アニメーション製作機能

そしてさらなる機能として:

アニメーションフレーム落ちのサポート

我々は「フレーム落ち」モードをKritaに実装し、これをデフォルトのオプションとしました。これによりアニメーションドッキングパネルから「フレーム落ち」モードに切り替えて、たとえGPUが表示するデータの量が多過ぎて処理が追いつかない場合でもアニメーションを確実に自分の設定したフレームレートで再生できるようになりました。

実際の秒間フレーム数(fps)とフレーム落ち率がフレーム落ちボタンのツールチップに表示されます

アニメーション再生ボタンはフレーム落ちが発生している場合赤くなります。ツールチップは以下の数値を表示します。

その他のアニメーション製作機能への追加機能

タブレット操作

ツールの改良

レイヤーについての機能改良

ショートカット

その他の機能

小さい変更点

今回のリリースは非常に未熟かつ脆弱であるため、今回は皆さんに対してバグを報告してくださいとは言いません。代わりに我々はサーベイモンキーを用いて

調査(※全て英語です。日本語との対訳を用意したのでこれを参考にして皆さんもぜひ報告を行ってみてください。)

という形で皆さんからの報告を受けようと思います。そのことを考えれば、当然我々はこのバージョンを実際の制作作業に使用することは推奨しません。現在のところ、Kritaは「猫をも食わん」とする段階にあります…ですが、これでいろいろ遊んでみることが楽しいということは保証します!

DanceGirl_SEQ_small

(以上二点はAchille氏によるアニメーションです。ありがとうございます!)