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3.0プリアルファ第3版リリース!

前の投稿 | 2016年3月15日 火曜日 | 読了時間: 9 分 | 次の投稿

今日はKritaプロジェクトにとって大事な日です。本日から機能凍結のフェーズに入りました!つまり、これから4月27日に予定しているKrita 3.0のリリースまで、新しい機能は追加せずに、バグの修正に集中することになります!バグを見つけ出し分類することでKrita開発を助けたい、という人はこの記事を参照してくだされば幸いです:「Kritaを支援する方法:バグの分類」この記事はKritaを成長させ、改善していくための方法を説明した記事シリーズの第一弾です。

Krita 3.0の機能は凍結されたので、3.0に含まれるKickstarterとストレッチゴール機能と、3.1と続くリリースを予定する機能も決まりました。Krita3.0には以下が含まれます: 高速プレビュー、アニメーション機能、補助線とガイド、グリッドドッキングパネル、レイヤー複数選択操作の向上、Gimpブラシの読み込みと画像としての保存、そして完全に改良されたレイヤー管理パネルです!さらに追加として、Kickstarterストレッチゴールには含まれていませんでしたが、ガイドとグリッドへのスナップも実装されました!キャンバス上のブラシ設定エディタ(HUD)、スタックブラシエンジン、自動塗り分けブラシ(アニメ塗り)ツールの開発もはじまっています。

また、Krita3.0はQt5に移行しています。これは膨大な作業が必要で、想定よりかなり大仕事でした。Krita3がOSXを完全にサポートするようにしたいと考えていますが、まだ多くの作業を必要としています。Kickstarterの一部ではなかった多くの機能がKrita3には含まれています。世界中のボランティアが多くの素晴らしい新機能を追加しています。4月に完全なリリースアナウンスを書くのは大変な仕事になりそうです!

何はともあれ… 前回のプリアルファビルドからの変更点のハイライトはこちらです:

レイヤードッキングパネルの改善

2015年のKickstarterストレッチのゴールの1つとして、新しいレイヤードッキングパネルの開発に多くの作業を行いました!

Nathan Lovatoさんによる機能紹介はこちらです:

グリッドの扱いの改善

以前のグリッドツールを削除しました。そして新しいグリッドドッキングパネルを作成し、グリッドとガイドの設定をこのパネルから使用できるようにしました。これでグリッドの操作がわかりやすく簡単になりました。グリッド周りでは機能整理を行い、遠近法グリッドツールを削除し(より強力な遠近法グリッドは描画アシスタントから利用できます)、スナップ設定ドッキングパネルも削除しました。

 

gridsguidessnapping
… スナップ設定はスナップ設定ポップアップ(shift+S)で置き換えられることになります!

スナップ

グリッドとガイドへのスナップ機能は元々予定していないもので、2016年のKickstarterのストレッチゴールにすることも考えていましたのですが、今回、ベクター、選択、ラスターツールでのスナップを実装しました!ただし、計測ツールおよび、フリーハンドブラシ、マルチブラシ、ダイナミックブラシ、フリーハンドパスといったフリーハンドツールは例外です。

出力フィルタの追加

2つの出力フィルタ(エクスポータ)を追加しました:

グラデーションマップフィルタ

グレースケール画像を、グラデーションマップフィルタでカラーにすることができます。実装予定はなかったのですが、突然スペシャルゲストコーダーのSpencer Brownさんがこの機能追加を提出しました!Spencerさんに感謝です!この機能をフィルタレイヤーとして使えるようにしたいと思っていますが、それはまだ実現していません。

gradientmapfilter

「Greater(増アルファ)」合成モード

greaterblendmode
Nicolas Guttenberg氏によって半透明のブラシでの描画をもっと簡単に行える「Greater(増アルファ)」合成モードが実装されました。

移動ツール

移動ツールにはなおいくつか既存のバグがありますが、新たな素晴らしい機能も追加されました:移動ツールへの移動増分乗数です(Shift+矢印キーで使用できます)

その他のツール

切り取りツール、補助線編集ツールと直線ツールのインターフェースが改良され、直線ツールのキャンバス上でのプレビュー表示も改良されました。

Screenshot from 2016-03-12 18-15-58

その他…

他にも数多くの改善がされています。

次の予定

次回のリリースは、本当のアルファリリースになる予定です!開発中ビルドは毎週作成する予定です。開発中ビルドは files.kde.org/krita/3/にgitハッシュを含むバージョン名でアップロードされる予定です。また、Windows向けにAlvin Wongさんが作成した新しい Krita Shell Extension のパッケージを作成することを予定しています。これがあればWindowsのエクスプローラから.kraファイルのサムネイルが見られるようになります。そして私たちはバグを修正し、さらに修正を行います。より多くのバグを修正します!

ダウンロード

(バージョン番号について…これはKrita 3で、プリアルファです。まだアルファ以前の、開発中ビルドです。このビルドはプリアルファの第3版リリースで、プリアルファとしては最後になります。後ろについている数字入りの文字列は、ビルドの元になったソースコードバージョンを示すものです。)

Windows

ZIPファイルがダウンロードされます。そしてZIPファイルをKritaを置きたいフォルダに展開してください…

まずMicrosoft’s Visual Studio runtimeをインストールするためにこのZIPファイルに同封されているvcredist_x64.exeを動かしてください。(すでにこの操作をやっている人はこの工程を飛ばしてください)

そうしたらこれもこのZIPファイルに入っているショートカットKritaをダブルクリックしてください。

Windows版での注意すべき事項:

OSX

DMGファイルをダウンロードして開いてください。そうしたらkrita app bundleをアプリケーションフォルダ(Applications folder)かそれともどこか自分がいいと思った場所にドラッグしてください。そうしたらダブルクリックしてKritaを起動してください。

OSXでの注意すべき事項:

Linux

Linuxのビルドには今回からAppimagesを使用することとしました!Appimagesは完全に独立したディストリビューションです。AppImageを使用するにはこれをダウンロードして、ターミナルかファイルマネージャのファイルプロパティダイアログを使ってこれを実行可能にしてください。もう一つの変更点として設定とリソースが今回からは.kdeや.kde4ではなくユーザーホームフォルダ(user home folder)内の.config/krita.org/kritarcと.local/share/krita.org/に保存されるようになりました。

Linuxでの既知の事項: