Krita 2.9.6リリース!
一か月のバグ修正を経て、Krita 2.9.6のリリースです!多くのバグ修正も含まれていますが、それだけではありません。数個の新機能も含まれています!
1番大きな変更は、_選択モディファイア_の追加です!以下のような設定になっています:
- Shift+クリック: 選択への追加
- Alt+クリック: 選択からの除外
- Shift+alt+クリック: 交差選択(現在の選択範囲との共通部分の選択)
- Ctrl+クリック: 選択の置き換え(選択モードを他のものに変えて置き換えたい時)
これらは現時点ではパスツールでは使用できず、ショートカットを変更することもできませんが、開発して対処する予定です。選択ツールの詳細と、四角選択と楕円選択のコンストレインとの関係についてはマニュアルページ(英語) を参照してください。
さらに新機能があります。変形と切り抜きツールの継続です!
このビルドから、変形や切り抜きツールを適用した直後にキャンバスをクリックすると、Kritaは直前の変形や切り抜き操作を記憶していて、継続して調整を行うことができます!この「継続モード」で「ESC」キーを押すと、継続変形の情報をKritaが忘れて、新しい変形を開始できます。
大きな新機能の最後は、ツールオプションをツールバーに入れるできるようになった、というものです。
デフォルトではツールオプションはドッキングパネルのままですが、設定>Kritaを設定>全般から設定を変更することができます。このメニューを「\」キーで呼び出すこともできます!
さらにThorsten Zachmannさんがすべての色調整フィルタを高速化しました。4倍かそれ以上になったものもあります。
2.9.6の新機能のリストはこちらです:
- 切り抜きツールアクションを継続して調整できるようにしました
- 色のバランス、脱色、覆い焼き、HSV補正、チャンネルごと色を索引にのせる、ポスタリゼーションフィルタの高速化
- Cut Sharp/Copy Sharpアクションのメニューへの追加
- キャンバスクリックでの継続した変形ツール調整を実装
- 新しいデフォルトワークスペース
- 新しいショートカットの追加 (「\」はツールオプション、F5はブラシエディタ、F7はプリセット選択を開きます)
- ツールオプションのポップアップ表示(全般設定でオンオフ可能、設定変更後にKrita再起動が必要)
- 新しいデフォルトショートカットの追加(グループレイヤーの作成 = Ctrl+G, 選択したレイヤーの統合 = Ctrl+Alt+E, 画像を新しいサイズにスケール = Alt+Ctrl+I )
- 詳細色選択ドッキングパネルに「マウスクリックのポップアップを隠す」オプションを追加
- ブラシの「速度」センサが正しく機能するようになりました
- 「画像背景色と透明度」ダイアログにプレビュー機能を追加
- 選択モディファイアパッチがようやく入りました!(shift=追加, alt=除外, shift+alt=交差, ctrl=置換 パスツールではまだ正しく機能しません。まだ設定変更もできない状態です)
2.9.6のバグ修正内容はこちらです
- BUG:346932 パターンを*.kraに保存するときのクラッシュの修正
- グループレイヤーがパススルーモードでも正しい範囲を返すように修正
- パススルーモードの修正
- スライダースピンボックスに最適化を追加
- BUG:348599 間違った画像にノードがアクティブになる問題の修正
- BUG:349792 パレットドッキングパネルでの色削除の修正
- BUG:349823 ファイルレイヤーを追加するときの、画像に合わせて拡大縮小の修正
- レイヤースタイルダイアログのダイヤルウィジェットの問題を修正
- .kraファイルの読み込み時のY解像度計算を修正
- BUG:349598 0除算の予防
- BUG:347800 キャンバス拡張時にカーソルをリセットして、カーソルが「指さし手」のままにならないように変更
- BUG:348730 デフォルトのツールオプションの可視性を修正
- BUG:349446 テーマ変更がユーザ設定を更新しないことがある問題を修正
- BUG:348451 LJFスモークの内部ブラシ名を修正
- BUG:349424 クリップボードから作成されたドキュメントを変更済みとマーク
- BUG:349451 より頑健に。使用する前にポインタをチェック
- kraとoraの保存時に独自コードで統合画像を保存するように変更(速度が上がりました)
- BUG:313296 Soak Inkモードの時に、絵筆(Hairy)ブラシが透明ピクセル上に黒を塗れなかった問題の修正
- 絵筆ブラシのPVS警告の修正
- (gmic) カーソルがビジー状態になる問題への回避策テスト
- BUG:348750 ドッキングエリア制限を解除
- BUG:348795 m_maxPresetsが初期化されていない問題を修正
- BUG:349346 (gmic) 選択がある場合に、画像サイズとの同期を行わない
- BUG:348887 塗りつぶしツールでの自動スクロールを禁止
- BUG:348914 フィルレイヤーの名前変更ができない問題の修正
ダウンロード
Linux:
各ディストリビューションは各ディストリビューションのbleeding edgeレポジトリ向けにパッケージを作成することを期待されています。
UbuntuとUbuntu派生ディストリビューションでは通常通りKrita Limeを使用できます:https://launchpad.net/~dimula73/+archive/ubuntu/krita.
OpenSUSEユーザはKDE:Extraレポジトリ:http://download.opensuse.org/repositories/KDE:/Extra/ もしくはVcサポート付でビルドされたKrita(ペイントが高速化)を含むLeinir’s OBS repositoriesを使用できます:
WindowsとOSX
- 更新されたダウンロードページから新しいビルドがダウンロードできます。MSIインストーラを使いたくない場合は、files.kde.org からWindows向けKritaのポータブルなzip版をダウンロードできます。
- Steam版Kritaでは「Desktop29」オプションをプロパティのベータとして選ぶことで最新バージョンを入手できます!Steamユーザは自動的に更新を入手することができます。